Niji Projectから褒め方を学ぶ
新しいプロジェクトでチームビルディングするときや、若手メンバーが入ってきたとき等々でどうやったらチームの雰囲気をよくできるか、自己組織化されたチームが作れるか、どうやってメンバーの教育をしていくかということをプロジェクトが始まる度に考えています。
そんな折にJ.Y.Parkの褒め方がすごいということを見聞きしたので流行りのNiji Projectを一気見してみました。忘れないように感想を書いておこうと思います。
Niji Projectは、韓国大手のJYPエンターテイメントとソニーミュージックによる共同ガールズプロジェクトで、オーディションからデビューメンバー選抜までのプロジェクトです。オーディション番組って感じでしょうか。
Niji Project Part1
Part1は地方オーディションから東京合宿を通じて韓国へ行くメンバーを選抜するまでが収録されています。地方オーディションから東京合宿までは2ヶ月ほど空いているようで、地方オーディションでのJ.Y.Parkからのフィードバックを聞いて夢に向かって努力できるかどうかを見ているようです。オーディションで可能性を発掘して次回までに伸ばしてほしい点を具体的に伝え、指摘した点の結果と過程を評価しているように見えました。
フィードバックをするときはまずはいいところや可能性を探して褒める。それと合わせて次に向けて改善してほしい箇所を具体的にアドバイスする。すごいのはその場ですぐにフィードバックをする点。自分の場合で思い返してみると、人の悪いところは気になり、気になる部分を指摘することは簡単だけど、どうしたらよくなるのか・どうなってほしいかを合わせて伝えることは全然できていませんでした。どのようにしたらよくなるかを具体的に伝えるということを意識しようと思います。
また、フィードバックを受ける側も言い訳や反発することはなく素直に聞き入れて前向きに捉えているのが印象的でした。オーディションを受かっている時点で選ばれし者だからということもあるのかもしれません。まずは指摘を真摯に受け止めて解釈し、自分なりの考えを持って改善をしていくことができることもメンバーとしては大事ですね。
Niji Projectの応募資格のある内のどれぐらいの割合で選ばれた人なのか気になったので調べてみました。Niji Projectの応募者は総勢10,231人、その中から選ばれているのは26人。それだけでも0.08%の優秀な人ということになります。応募資格は満15歳～満22歳までの女性ということなので、募集期間の人口統計を総務省統計局のデータから確認してみました。2019年5月報を見ると概算値で、15～19歳286万人、20～24歳309万人となっているので、概ね15～22歳は440万人ってところでしょうか。応募している時点で該当世代の0.2%、その中からさらに0.08%と考えると、0.00016%の選ばれし者だから人柄や謙虚さも兼ね備えているのかもしれません。
Niji Project Part2
Part2はデビューに向けた韓国でのトレーニングを受け最終デビューメンバーを選抜するまでが収録されています。Wikipediaによると期間は6ヶ月間のようです。メンバー全員の中の良さやお互いを思い合って切磋琢磨していく姿が素晴らしいです。
特にJ.Y.Parkの話で印象に残っているのは、第7話でのJYPの価値観として共有しておきたい人柄講義の内容です。世の中に良い影響を与えられる立派な人柄を持っていてほしいという内容でした。JYPが追求する価値として「真実・誠実・謙虚」の3つのキーワードを実行すること。
”真実”は、隠すものがない人になれということです。カメラの前でできない言葉や行動は、カメラがない場所でも絶対にしないでください。”気をつけよう”と考えないで、気をつける必要がない立派な人になってください。
Niji Project Part2 第7話
”誠実”は、自分との戦いです。毎日するべきことをすることです。自分自身にムチを打って、歌の練習、ダンスの練習、語学の勉強などをずっとしていたら、それが積み重なって君たちの夢を叶えてくれます。
”謙虚”は、言葉の謙虚や行動の謙虚ではなく、心の謙虚を意味します。自分自身が本当に足りないと思って、隣にいる皆の短所を見ないで、長所だけを見て心から感謝すること。それが謙虚です。
この３つ 真実・誠実・謙虚は、僕も今まで実行してきて君たちもこの3つを心に深く刻んで世の中に良い影響を与えるスターに成長してください。
気をつけようと思う必要がないような行動をすることというのはなかなか感慨深いです。何か指摘を受けたときに気をつけようと思うのではなく、気をつける必要のないぐらい根本的な対策をしないといけないと私は理解しました。誠実も謙虚もなかなか上司からは言われることのない言葉なので、こういうことを言ってくれる大人が近くにいる環境というのはとても貴重だと思います。近くにいない人でもNiji Projectを通して人柄講義を受けた気になれるというのもNiji Projectの魅力だと感じました。
9Niji Stories
デビューメンバーによるNiji Projectの振り返りがメンバー毎に1話ずつ収録されています。メンバーの体験を振り返りの形で共有できるのもとても貴重な内容だと思いました。プロジェクトの振り返りをすることで改善点や次にすることが明確になってくるので振り返りの機会が与えられているのもいいプロジェクトだと思います。
まとめ
褒め方を学ぶつもりで見始めましたが、まさか人柄講義まで聞けるとは思っていませんでした。私はHuluで1.8倍速で見たのですが内容が濃く要所要所では複数回繰り返して見てしまいました。J.Y.Parkの観点やコメントは相手に伝わりやすい言葉を使って伝えているので学ぶ点は多いです。頑張ってる人を見るのは気分がよくなるので見ていても嫌な気分になることはありませんでした。Niji Projectおすすめです。
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